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産業革新機構、次世代パーソナルモビリティ開発の米WHILLに出資へ
(株)産業革新機構(以下「INCJ」)は、次世代パーソナルモビリティの開発・販売を手掛ける米WHILL Inc.(以下「WHILL」)の第三者割当増資を引き受け、今後の量産開発や販売活動などの事業推進に必要な資金として9百万USドルを上限とする出資を行うことを決定した。
WHILLに対しては、(株)NTTドコモ・ベンチャーズ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(株)、三菱UFJキャピタル(株)、などのほか、米国の500Startupsなども共同出資を行う。
WHILLは日産、ソニー、オリンパスなどの大手企業出身のデザイナーとエンジニアが設立したベンチャー企業で、電動車いすの世界に「デザイン性」と「新機軸の機能性」を統合した新しい製品カテゴリーの創出を試みる。
特殊タイヤのオムニホイールの採用により、これまでにない快適性とスマートな移動手段の提供が可能となる。今後WHILLは、日本国内の多くのものづくり中小企業の協力を受けて製品試作・開発を進め、販売面では日本の大手企業と協力しながら事業展開を進めていく。
■産業革新機構
旧産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法・現産業競争力強化法に基づき設立された官民ファンド。ファンドの運用金額は、総額約2兆円で、環 境エネルギーにも関連するエレクトロニクスやITの分野、バイオ・ライフサイエンス分野、水ビジネス等インフラ関連分野を重点投資分野としている。主な投 資実績としては、ジャパンディスプレイ、風力発電のゼファー、ルネサスエレクトロニクスなど合計68件余・総額約7,500億円。