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産業革新機構、次世代通信技術のQUADRACへ出資

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(株)産業革新機構(以下「INCJ」)は、電子マネー決済等のクラウドサービス向けサーバ製品 「Q-CORE」と次世代人体通信技術「CCCC」の事業化を担うQUADRAC(株)の第三者割当増資を引き受け、同社の今後の成長資金として7億円を上限とする投資を行うことを決定した。また、QUADRACに対しては、セイコーソリューションズ(株)も投資決定をしている。

QUADRACは、リアルタイム・マス・トランザクションに最適化されたサーバ「Q-CORE」を商用化、提供している。これにより、秒間千を超えるリ アルタイム・マス・トランザクションを遅延することなく処理することが可能となり、電子マネーや交通チケットのシンクライアント処理や、オンラインオークション等、リアルタイムに処理しなければならないトランザクションが大量に集中する事業においては、設備投資と運用コストを大幅に削減することができる。

またQUADRACは、平成21年の設立時から、人体通信としては近接型容量性結合通信(Close Capacitive Coupling Communication)技術を活用した半導体、「CCCC」の商用化に向けた開発も進めており、ソニーにおいてFeliCa を代表とする様々な革新的技術やビジネスを立ち上げた日下部氏を中核に、情報処理/通信技術の革新により、全く新しい製品/サービスを生み出している。

INCJは、QUADRACに対して技術開発や量産化に必要な成長資金を提供することを通じ、国民の生活水準の向上や周辺事業への波及効果の創出を目指す。

■産業革新機構
旧産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法・現産業競争力強化法に基づき設立された官民ファンド。ファンドの運用金額は、総額約2兆円で、環 境エネルギーにも関連するエレクトロニクスやITの分野、バイオ・ライフサイエンス分野、水ビジネス等インフラ関連分野を重点投資分野としている。主な投 資実績としては、ジャパンディスプレイ、風力発電のゼファー、ルネサスエレクトロニクスなど合計68件・総額約7,500億円。