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プラスチック成型加工のタカハシ工業、破産開始決定 負債総額約19億円

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プラスチック成型加工などを行っていたタカハシ工業は3月2日に、破産開始決定を前橋地裁より受けた。
破産管財人には丸山和貴弁護士(丸山法律事務所)が選任された。
東京商工リサーチによると、債権者126名に対し、負債総額は約19億7000万円。

昭和54年5月に創業。プラスチックの塗装業務を主力としていたが、プラスチック機構部品の金型、メッキ、塗装、真空蒸着、印刷、成形、組立など一貫生産体制を確立した。平成8年頃からは従来の自動車部品に加え、NTTドコモ、J-PHONEを中心とした携帯電話機向けをはじめ事業規模を拡大。総額5億円を投下して静岡掛川工場、総額15億円を投下して静岡森工場を平成10年頃から立て続けに開設し生産体制を強化していた。
平成13年6月期には約25億円の売上高を計上。その後はスマートフォン市場の拡大、海外生産への移行などで携帯電話機向けの受注が減少し、24年6月期以降の年間売上高は10億円に落ち込んだ。
パチンコなどの遊戯機器部品、住宅関連部品、自動車部品、住宅関連部品へ移行して業容維持に努めたが、携帯電話機部品の撤退に伴い売上高が約4億円まで売上高が減少。
為替差益の計上や債務免除などで、ここ最近は黒字を維持したが、過去の赤字から債務超過になり、積極的な工場開設に伴う設備資金を中心に、29年6月期の借入総額は20億円にのぼり、30年6月期に入っても借入返済のめどが立たなかったため、今回の措置に至った。