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大阪大学VC、創薬ベンチャーのペリオセラピアに投資

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大阪大学ベンチャーキャピタル(以下、OUVC)を無限責任組合員とする、OUVC1号投資事業有限責任組合(以下、OUVC1号ファンド)は、創薬ベンチャーのペリオセラピアに対し、7,000万円の投資を実行したと発表した。

ペリオセラアは今回の投資によって調達した資金をもとに乳がんや心不全等の難治性疾患に対する創薬事業を開始し、OUVCはペリオセラピアに対し、業務支援や協業先紹介などのハンズオン支援を実施する。

・ペリオセラピアの事業内容
ペリオセラピアは2017年10月に設立された創薬ベンチャーで、細胞外マトリックスタンパク質であるペリオスチンを創薬ターゲットとし、非臨床試験から早期臨床試験までを担い、医薬品の早期承認を目指す。ペリオセラピアはまず、「トリプルネガティブ乳がん」を適応症とする治療薬の開発に取り組み、その後、心不全、腎臓疾患などの治療薬への適応拡大を目指し、研究開発を行う。
ペリオセラピアの社長を務める谷山氏は、大阪大学医学部臨床遺伝子治療学講座寄附講座准教授として研究を続け、ペリオスチンが心不全の重要な因子となることを発見した。また、その過程で、心不全のみならず、若くして発症し、治療法がなく、生存率が低いとされるトリプルネガティブ乳がんの治療薬としてペリオスチンが活用できることに着目した。
谷山氏は、10年以上積み上げた研究成果が、患者を救うために役に立つか否かを自らの手で証明することが、今後、医学研究者が進む道のあり方を新たに示すことにつながるとの信念から、2017年10月に大阪大学を退職し、11月にペリオセラピアの社長に就任した。

注)トリプルネガティブ乳がん
乳がんは病理検査でがん細胞が持つタンパク質を調べ、その特徴によりさまざまなタイプに分類される。このうち、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2(Human Epidermal growth factor 受容体 type2)のいずれも陰性であるタイプをトリプルネガティブ乳がんと呼ぶ。トリプルネガティブ乳がんは出産や育児、あるいは仕事において社会で活躍する年代に発症する患者が多いという特徴がある。このがんは転移しやすく悪性度が高いとされており、治療選択肢も限定されているため、新たな治療の開発が切望されている。

・ペリオセラピアへの投資意義
ペリオセラピアは、トリプルネガティブ乳がん等の難治性疾患に対する「新薬の開発」という難易度の高い事業に取り組むこととなるが、成功時のリターンも極めて大きいと想定される。もとよりOUVCは、官民ファンドとして、製品の完成までに多くのリスクを伴うことが想定される投資案件に対して積極的に投資を行うことにより、民間のベンチャーキャピタルからの投資を呼び込む役割を果たすことが求められているOUVCがペリオセラピアの挑戦を後押しすることは、大阪大学の研究成果を活用した革新的な新薬の開発により、多くの患者を救うことにつながる可能性があることから、OUVCが投資する社会的意義は、極めて大きいと判断した。
なお、ペリオセラピアへの投資は、OUVCが初めて創薬ベンチャーに投資した案件となる。

◆ペリオセラピアの概要
設立    2017年10月
事業内容  トリプルネガティブ乳がんを第一適応症とした創薬事業
本社所在地  大阪府豊中市
(オフィスは大阪大学吹田キャンパス・最先端医療イノベーションセンター内)
代表取締役社長 谷山 義明(たにやま よしあき)

◆大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(OUVC)について
OUVCは、大阪大学の研究成果の事業化促進に向けた取組を進め、研究成果の活用促進を通じた新しい社会的価値を創出する目的で、2014年12月に産業競争力強化法に基づき設立された、大阪大学の子会社。2015年7月31日付で、大阪大学及び民間金融機関との間で、OUVCを無限責任組合員とする約125億円のOUVC1号ファンドを設立している。
OUVCでは、設立以降、大阪大学の産学連携本部や各部局等との連携を通じて、有望な研究テーマの推進者との面談を繰り返してきており、特に、大阪大学としての強みを発揮できる投資分野として、「再生医療」、「免疫系がん治療」、「早期診断」、「ロボット・人工知能」、「ICT・ビッグデータ」、「省エネ」等の研究領域からの、スタートアップ・アーリーステージベンチャー、共同研究先とのジョイントベンチャー及び既存の大阪大学発ベンチャーの発掘を強力に進めていく。

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