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不動産開発のプロパティエージェント、米宅配ロボットベンチャーに投資

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資産運用型不動産の開発、販売と不動産管理(PM)の2本柱のプロパティエージェント【3464】は、米国カリフォルニア州シリコンバレーの宅配ロボットベンチャー企業Robby Technologies Inc.への投資を実行したと発表した。

■投資目的及び投資金額
プロパティエージェントでは、自社開発する物件の資産価値を向上するべく、かねてよりプロパティエージェントが2007年に特許を取得した「建物内搬送システム」(物品を直接居住者に届ける機械装置システム)の活用について検討してきたが、その検討の過程において、昨今話題となっている宅配業界の人材不足問題に直面した。市場規模10兆円以上の宅配業界は、ECの利用浸透により年10%以上で成長しているものの、働き手不足、働き方改革の影響により、今後ロボットによる自動化が予見されている。

プロパティエージェントでは、このようなことから、宅配ロボット開発において先行している米国カリフォルニア州シリコンバレーの宅配ロボットベンチャー企業 Robby Technologies Inc.への投資を行うことにより、宅配ロボット事業における先進情報を取得すること、及び、将来同社が日本市場において展開する際、優先的地位を得ることを目的として、投資することを決定した。

投資金額は、US$1,000,000となるが、同社は開発製品の展開・ビジネスモデル確立に向けた株式による資金調達(シリーズAの資金調達)を現在検討している段階にあるため、プロパティエージェントの出資シェア獲得にむけ、将来株式による資金調達を実行する際、株式に転換することを約定する投資契約(SAFE)による投資を先行して実行した。

■プロパティエージェントの役割
プロパティエージェントは、本件投資実行後、日本における宅配ロボット事業の法的整備状況の調査、マーケットの調査、政治的状況などの調査、官公庁折衝、ビジネスモデル検討等を行い、将来宅配ロボット事業を日本市場にて展開する際の足がかりを整える役割を担っていく。

■今後の展望
Robby Technologies Inc.では、中期的にグローバル展開していくことを計画。プロパティエージェントとしては、これに合わせて宅配業界が抱える問題が深刻な日本市場での展開及びプロパティエージェントの優先的な地位での関与を交渉していく所存。
また、プロパティエージェントの保有する特許「建物内搬送システム」と並行して宅配ロボット事業に関与し、今後もこのような不動産サービス(住居内の機械設備や仕様にとどまることなく、入居者の利便性を向上、革新させるためのシステムや機械装置導入等)の価値を創造していくことを目指していく。

【Robby Technologies Inc.概要】
・所在地: 米国カリフォルニア州 Palo Alto
・事業内容: 宅配ロボットの開発、導入
・Co-Founder&CEO: Rui Li
略歴:2015 年 MIT 博士号 10 年以上にわたりロボット工学、画像処理・分析、機械学習を専攻