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ラオックス、「世界遺産劇場」開催のエス・エー・ピー社を買収

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総合免税店ネットワークのラオックス【8202】は、文化遺産を舞台とする文化事業、文化イベント、コンサート等の運営・管理を行っているエス・エー・ピーの株式を100%取得し子会社化すると発表した。

ラオックスグループは、多様化する消費者ニーズに対応するため、「モノ+コト」の新たな取り組みを展開いたしており、2017年12月には、千葉ポートスクエアにおいて「千葉ポートシアター」を開業、京都で人気の高いノンバーバルパフォーマンスの『ギア-GEAR-』を関東に初進出させることに成功し、『ギア-GEAR-』East Versionの公演を開始した。

エス・エー・ピーは、世界遺産を中心とした文化遺産などを舞台として、伝統芸能からポップス、アニメ等に至る文化イベントを運営・管理する事業を展開。自社で企画し開催する他、自治体との共同開催や、自治体からの委託を受けて運営するものもあり、文化遺産でのイベントを開催することによる地方への経済効果を期待する地方自治体からの需要に合致した事業であり、また、フランスを中心としたEU諸国
では、「文化フェスティバル」と称する文化遺産でのイベントと周辺観光が組み合わされた企画が数多く開催され、経済効果をもたらしている事例もあり、日本においても、さらなる発展と経済効果を期待することができる。

観光庁より発表されている「訪日外国人消費動向調査」によると、2016年に訪日外国人が消費した娯楽サービス費は、1,136億円で、訪日外国人旅行消費額全体の3%にとどまっている。訪日観光客が増加している中、観光立国を実現するために、政府は総合的かつ計画的に講ずべき施策として「観光資源の活用による地域の特性を生かした魅力ある観光地域の形成」を掲げている(「観光立国推進基本計画」)。また、平成30年度文化庁概算要求では、対前年比20%増の1,251億円となっており、この中にはインバウンド増加対策を含む国際文化芸術発信拠点形成事業や、文化遺産の活用を支援する文化遺産総合活用推進事業などが含まれており、文化遺産を中核とする地域活性は、今後も拡大していくことが予想される。

2017年12月よりスタートした『ギア-GEAR-』East Version 事業の活用に加え、今回の株式取得により、訪日観光客に日本文化に触れ、理解を深めていただく機会を提供し、日本文化の振興に貢献すると同時に、ラオックスインバウンド客への「コト消費」コンテンツの提案をより一層推し進め、シナジー効果を発揮させていく。

■株式会社エス・エー・ピー概要
名 称:株式会社エス・エー・ピー
所在地:東京都文京区大塚5-3-13
代表者:代表取締役 有川 雄二郎
事業内容:文化遺産を舞台とする文化事業、文化イベント、コンサート等の運営・管理