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ヒトiPS細胞由来血小板製剤開発のメガカリオン、シリーズCで総額37億円の資金調達実施

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メガカリオンは、iPS細胞から血小板を産生するメガカリオンの特許技術および日本の事業パートナー企業が有する関連技術を結集し、ヒトiPS細胞由来血小板製剤の商業化を進めているが、今回、日本および米国での臨床試験、並びに商業用大量生産設備開発等を主な使途として第三回目(シリーズC)の第三者割当増資(総額37億円)を実施したと発表した。

今回の割当先は、メガカリオンの筆頭株主である産業革新機構を始めとするベンチャーキャピタルに加え、大塚ホールディングスグループの大塚製薬・大塚製薬工場を始めとする事業パートナー企業も参加している。

【シリーズC:第三者割当先】
リードインベスター ・ 株式会社産業革新機構

事業会社(順不同)
・ 大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:樋口達夫)
・ 株式会社大塚製薬工場(本社:徳島県鳴門市、代表取締役社長:小笠原信一)
・ シスメックス株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒)
・ シミックホールディングス株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役CEO:中村和男)
・ 株式会社京都製作所(本社:京都市伏見区、代表取締役会長兼CEO:橋本 進)
・ 佐竹化学機械工業株式会社(本社:埼玉県戸田市、代表取締役社長:西岡光利)

ベンチャーキャピタル
・ 新生企業投資株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:松原一平)
・ みやこキャピタル株式会社(本社:京都市左京区、代表取締役社長:山口哲史) − みやこ京大イノベーション投資事業有限責任組合
・ みずほキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:齊藤 肇) − みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合
・ 株式会社滋賀銀行(本社:滋賀県大津市、取締役頭取:高橋祥二郎) しがぎんリース・キャピタル株式会社 (本社:滋賀県大津市、代表取締役社長:西川健三郎) REVICキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:中井一郎) − しがぎん成長戦略ファンド投資事業有限責任組合
・ SMBCベンチャーキャピタル株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役社長:石橋達史) − SMBCベンチャーキャピタル3号投資事業有限責任組合
・ 三菱UFJキャピタル株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役社長:半田宗樹) − 三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合

血小板を始めとする血液製剤による輸血医療は、最も基本的な治療手段、医療インフラの一つであるが、その製造に要する輸血用血液は全て献血によって賄われている。中でも献血血小板製剤は、日本では有効期間が採血日を含め4日間と定められていることから、医療現場では需給調整に細心の注意が払われている。また、今後は少子高齢化が一層進むことで、長期的に献血不足が懸念されている。他方、繰り返し血小板輸血を受けた患者の中には、血小板上のHLA2)の存在によってHLA抗体が産生され、輸血効果が得られなくなることがある。メガカリオンが開発するヒトiPS細胞由来の血小板製剤は、このような献血血小板製剤が抱える需給問題並びにHLA適合血小板の確保という課題を抜本的に解決できる手段として、早期の実用化が望まれている。