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インテリア商社最大手のサンゲツ、シンガポールの内装材料販売会社を買収

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インテリア商社最大手のサンゲツ【8130】は、シンガポールにおける内装材料販売会社であるGoodrich Global Holdings Pte. Ltd.(以下Goodrich社)の過半数以上の株式を取得すると発表した。
取得価格は、約24億円。
取得株式数は発行済株式数の70%。

サンゲツは中期経営計画PLG2019 (2017-2019)において「多様な商品と高い専門性を持ち、国内外で強固な市場を持つ企業グループの構築」を目標に掲げ、成長の為の事業戦略の諸施策を実行しているが、その中でも内装材販売ビジネスの地理的拡大はグループの今後の成長基盤となる重要課題と位置付けている。前中期経営計画中には、中国現地法人山月堂(上 海)装飾有限公司の設立、また米国Koroseal社の買収を行い、本邦におけるサンゲツと同様のインテリア素材全般をカバーするビジネスモデルの構築を実行してきた。

PLG2019では、それぞれのローカルな市場での営業・物流体制を増強すると共に、そのローカルな市場間に共通の商品、デザインを流通させることにより、グローバルな事業拡大を確実に推進させていく。

Goodrich社はシンガポールを本社とし、東南アジアを中心とした6カ国に12の事務所と、商品を展示するギャラリーを有し、主に壁紙・ファブリック・カーペット等のインテリア商材を取り扱っており、東南アジアの内装材料販売市場においては最大規模のシェアを有しており、また、業界最大規模の営業人員数によりデザイナー・設計等の内装材料スペック決定権者から事業主・施工業者迄をカバーする営業体制を構築しており、1983年の創業以来30年以上に渡り同市場で築きあげた顧客とのネットワークが最大の強みとなっている。

また Goodrich社は既に世界各国の内装材メーカーからの商品調達力を有しているが、サンゲツと共通の調達先も多く、今後内装材ビジネスのグローバル化の進展の中で、商品・デザイン等の共有化を通じ、更にサンゲツ既存事業との相乗効果の発揮が期待できる。

サンゲツは市場のポテンシャルの高い東南アジアを重点地区の一つとして位置付けているが、 多民族文化の同地域でのディストリビューションビジネスの確立にはローカルパートナーとの提携が必須であり、Goodrich社はサンゲツにとって最適なパートナーであると考えている。今回の買収により従来の日本市場、米国市場、中国市場に加えて東南アジアをカバーする販売ネットワークの拡大が可能となり、サンゲツグループ全体の企業価値向上に大きく貢献するもの考え今回の買収に至った。