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食肉・ハム・ソーセージ製造販売のYH商事、特別清算開始決定

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食肉・ハム・ソーセージ製造販売のYH商事(代表清算人松岡一郎氏)は、10月30日、東京地裁から特別清算開始決定を受けた。

YH商事は、1935年(昭和10年)6月創業の食肉卸小売、ハム・ソーセージ製造業者。「飛騨牛」の名付け親とされ地元では相応の知名度を有し、スーパーや精肉店を得意先として、食肉を主体に、ハム・ソーセージ、レトルト食品、惣菜、煮豚、焼き豚などの加工品の卸を手がけるほか、スーパー内での小売りも行い、2002年1月期には年売上高約263億200万円を計上していた。

しかし、消費者の低価格志向やスーパーでの販売価格の下落などで業績は悪化、2016年1月期の年売上高は約130億円に落ち込み、赤字経営が続き債務超過に陥っていた。

こうした状況下で、2016年5月に政府系ファンドの地域経済活性化支援機構に金融機関との連名で再生支援を申込み、JA全農ミートフーズの100%出資により設立された吉田ハムに同年8月1日付で事業を譲渡し、吉田ハムから現商号に変更。東京都港区に登記上本社を移転するとともに株主総会の決議により解散していたところ、今回の措置となった。

東京商工リサーチによると、負債総額は約39億9000万円。