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情報セキュリティのラック、IoT事業のサイバートラストに資本参加
情報セキュリティ技術に強いラック【3857】は、IoT事業のサイバートラストが推進する、IoT統合管理基盤「セキュアIoTプラットフォーム※」の普及および自社サービスとの連携に向けて、サイバートラストへ資本参加すると発表した。また、ラックより1名の役員を派遣し、連携を強化する。
あらゆる「モノ」(以下、機器)がインターネットにつながるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の普及により、私たちの生活は今よりも利便性が向上する一方、インターネットや機器への依存度がますます高くなることが予想され、サイバー攻撃によりサービスが利用できなくなったり信用できなくなったりした場合には、社会の混乱につながる恐れがある。
サイバートラストは、2017年10月1日に、組み込み機器の開発を得意とするミラクル・リナックスと、認証・セキュリティ対策を得意とするサイバートラストが合併し新会社となった。新会社であるサイバートラストは、IoTでつながる機器の信頼性を確保する「セキュアIoTプラットフォーム」を推進しており、安全で信頼できる情報機器インフラの実現に取り組んでいる。
ラックは、日本におけるサイバーセキュリティ対策の草分けとして、企業のセキュリティ対策を中心に事業を拡大しているが、IoTの普及と共にサイバー攻撃による社会への影響が強まることを懸念しており、そのためサイバートラストの「セキュアIoTプラットフォーム」の構想に共感し、ラックが持つ様々な知見とサービスを連携させることにより、さらに安全性、信頼性を高めた「セキュアIoTプラットフォーム」が実現できるよう、サイバートラストへの資本参加を決定した。
本資本参加にともない、ラックより取締役常務執行役員 齋藤 理(さいとう・おさむ)氏が、サイバートラストの取締役に就任する。
※ 国内のデーターセンターによる公開鍵基盤により、「いつ」「どこで」「何を使って」「誰が」といった多角的な認証による真正性や、暗号化による機密性の確保、電子署名による改竄防止・完全性を、一括したシステム基盤として提供するサービス。