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和菓子製造の蛸屋菓子店、会社更生開始決定
和菓子製造販売の蛸屋菓子店と、関連の霽月庵早坂は、8月31日、東京地裁から会社更生開始決定を受けた。管財人には上野保弁護士(元木・上野法律会計事務所)が選任された。
蛸屋菓子店は、「御菓子司蛸屋総本店」の店舗名で栃木県内を中心に、茨城県、埼玉県、群馬県に102店舗(FC店含む)を展開、「たこ壺もなか」「陣内評定餅」「栗石がえし」「みかもの月」などの自社商品を販売してきた。ピークとなる平成2年8月期には約22億円の売上高を計上していた。
しかし、多店舗展開に伴う不動産投資や過去の赤字補填を金融機関からの借入金に依存したことで資金繰りが悪化。金融機関から借入金の返済猶予を受けるなどして凌いできたが、厳しい経営環境は改善しなかった。そうしたなか、債権者から会社更生法を申し立てられ29年6月23日、保全管理命令が下りた。
霽月庵早坂は、蛸屋菓子店の製造部門的位置付けだったが、蛸屋菓子店とともに今回の措置となった。
なお、現在も店舗の営業は継続している。
東京商工リサーチによると、負債は蛸屋菓子店が約13億円、霽月庵早坂が約21億円、2社合計34億円(平成28年8月期決算時点)。