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青森駅前再開発ビル、特別清算を申請 負債総額32億円

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青森市の第三セクターでテナントビル賃貸業の青森駅前再開発ビルは、7月5日、青森地裁へ特別清算を申請した。代表清算人は鈴木規央弁護士。

青森駅前再開発ビルは、1992年4月に青森市の第三セクターとして設立。2001年、185億円をかけてJR青森駅前に複合テナントビル「アウガ」を建設。2009年2月期の年収入高は約7億200万円を計上していた。

しかし、設立当初よりテナント収入は計画を下回り、大幅な赤字決算で推移。2008年には債務超過寸前にまで財務内容が悪化。青森市は、金融機関から債権を買い取るなどして財務の立て直しを図ったが、業況は改善せず、債務超過に陥っていた。
 
こうしたなか、事業継続は困難として、テナントに対して営業保証金や預かり金を全額返済することを条件にアウガからの退店を求めた結果、2017年3月31日までに全店退店。また、地権者に対しては床の賃貸借契約について合意確約することについて承諾を求め、これについても全地権者から承諾を得たことから、青森駅前再開発ビルは2017年3月31日付けで解散、7月5日に青森地裁へ特別清算を申請した。

東京商工リサーチ及び帝国データバンクによると、負債32億790万円。