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メガネスーパー、シミズメガネから眼鏡小売事業11店舗を譲り受け
眼鏡小売りチェーン大手のメガネスーパー【3318】の連結子会社である関西アイケアプラットフォームは、シミズメガネの眼鏡等小売事業を譲り受けると発表した。
譲渡価格は、非開示。
メガネスーパーは、中期経営計画において、基本戦略(成長のシナリオ)の一つに「目の健康プラットフォームを通じた同業のロールアップを戦略的に展開」することを掲げております。今回、関西地区に密着した目の健康プラットフォームを担うメガネスーパーの戦略子会社として、平成29年6月21日付にて設立した関西アイケアプラットフォームを通じて、シミズメガネの眼鏡等小売事業(11店舗)を譲り受けることを決定した。
眼鏡等小売市場は、中小規模の事業者が存在する分散した市場であり、各地域には多数の地域一番店が存在する。ロールアップとは業界再編・統合を意味するが、メガネスーパーは、そのような地域一番店と、相手先の歴史や実情に配慮した資本提携や業務提携、事業承継(以下、ロールアップ等)の積極的な展開を推進している。ロールアップ等により、事業基盤の拡大と共有化を図り、眼鏡等小売市場における付加価値需要層領域での成長加速が期待される。
なお、メガネスーパーの企図するロールアップ等は、眼鏡等小売業で過去存在した屋号の変更を伴うM&Aとは性質が異なる。メガネスーパーは、目の健康を店舗や接客を通じて伝えるサービス・プロダクトと、900万人を超える顧客データベースによる購買行動分析を主な差別性の源泉としており、屋号や新商品の認知を目的としたマスマーケティングに頼らずに売上成長を実現するビジネスモデルを構築している。よって、 ロールアップ等に参画する事業者は、地域の顧客に親しまれてきた屋号やキャラクターなどを維持したまま、メガネスーパーグループの目の健康を重視したサービス・プロダクトや、購買行動分析に基づいたCRM、ならびに事業規模拡大によるスケールメリットを適宜活用して、収益改善する事が可能である。
本件についても、関西アイケア社のもと、大阪で親しまれる「シミズメガネ」の屋号を維持した上で営業を継続する。