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日本ハム、ウルグアイ大手食肉処理会社を約150億円で買収 事業基盤南米に拡大

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食肉首位の日本ハム【2282】は、ウルグアイ東方共和国の大手食肉処理会社Breeders & Packers Uruguay S.A.社(以下、「BPU 社」)の発行済株式の 100%を取得し、同社を子会社化すると発表した。

日本ハムグループは、「グローバル企業への加速」を経営方針の一つに掲げ、海外事業の拡充に取り組んでおり、こうした方針のもと、海外における牛肉生産事業の拡大を検討する中、日本ハムはBPU社の株主と協議を続けてきたが、今回、日本ハムがBPU社の発行済株式の全てを取得することについて、両者の合意が成立した。
これにより、現在は豪州を中心に展開している牛肉生産事業の基盤を南米に拡げることが可能となる。

ウルグアイは南米の中でも政情や経済の安定性が高く、干ばつなどの気候変動が少ないことから食肉事業者にとっては魅力的な国であり、BPU社はウルグアイにおいて、単独企業としてはNo.1の食肉処理実績を有しており、最新鋭の設備を備える工場で処理・加工した製品を中国、欧州及び米国などに輸出している。また、畜産は同国の主要産業であることから、国として牛肉のトレーサビリティシステムを徹底しているほか、成長ホルモンや抗生物質の使用などを禁じており、そうした透明性や安全性は付加価値として認知されつつある。日本ハムグループは、BPU社の取得を通じて、北米や欧州などの巨大牛肉消費市場のほか、食糧需要が急増するアジアなどの新興地域に対する食肉供給能力の増強を図っていく。