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不動産賃貸・管理のフォレスト不動産、特別清算開始決定
フォレスト不動産は、1月31日に大阪地裁より特別清算開始決定を受けた。
フォレスト不動産は、明治40年に大阪市で創業、昭和28年10月に森下商店として法人改組した。主に、枕、クッション、布団などの寝装品の企画・製造卸を行い、「枕のモリシタ」として高い知名度を有していた。平成22年6月まではジャスダック市場に上場しており、平成16年3月期には年売上高約113億3100万円を計上していた。
しかし、デリバティブ取引において、為替相場が円高傾向へ変動したことによる多額の評価損と為替差損を計上し、財務面で債務超過に陥っていた。社有不動産の売却や人員削減などを行い、平成24年7月には主力の寝装品事業を別会社へ吸収分割方式で承継。商号を森下興産に変更し、不動産賃貸管理業務に特化し、賃貸収入や不動産の売却によって債務の返済を進めていた。その後、平成26年12月に現商号に変更、平成27年8月には現所へ移転し、今年1月17日の株主総会において解散の決議がなされ、今回の措置となった。
負債額は現在調査中。