大日本印刷、子会社の株式譲渡　日販及び文教堂との関係強化

綜合印刷会社の大日本印刷（以下「DNP」）【7912】は、文教堂グループホールディングス（以下「文教堂」）の普通株式について、DNPが保有する株式の一部を日本出版販売（以下「日販」）へ譲渡すること、また、DNP連結子会社の丸善ジュンク堂書店（以下「丸善ジュンク堂」）が、文教堂の普通株式について、丸善ジュンク堂が保有する株式の全てを日販へ譲渡すると発表した。これにより、文教堂はDNPの連結子会社から持分法適用会社となる。

DNPグループは、書店での販売とネット通販、電子書籍販売サービスを連動させたhonto事業を展開している。このhonto事業の発展を目指して、平成21年に丸善ジュンク堂が、平成22年にDNPが、それぞれ文教堂に出資し、文教堂との間で、honto会員の獲得、店舗とネット書店との相互送客、購買履歴情報の利用等の協業を進めてきた。

そうしたなか、DNP及び丸善ジュンク堂は、文教堂と日販との関係を強化することが、これまで進めてきた出版流通市場における一層の協業関係の推進と市場の活性化のために効果的であると判断し、保有する文教堂の株式を日販に譲渡することとしたもの。

なお、今回の株式譲渡後もDNPグループ及び文教堂は、honto事業をともに推進することで認識が一致しており、引き続き良好な協業関係のもと、新たな商品・サービスの開発に取り組んでいくとしている。