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システム開発のTOUA、破産申請

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TOUAは、7月4日東京地裁へ破産を申請し、同日保全管理命令を受けた。保全管理人には、伊藤尚弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所)が選任された。

TOUAは、平成元年設立のシステム開発業者で、エンジニアの派遣業務を中心として、データセンターの設計・構築・運用・保守を行うほか、近年はソフトウェア受託開発やワイヤレス通信関連の組込ソリューション部門を拡充。大手システム会社や大手通信会社などを顧客先として、ピークとなる平成26年7月期には売上高25億8825万円をあげていた。

またM&Aによるグループ企業の拡大を進め、27年2月にはグループ会社のTOUAテレマーケティングが、補助金の不正受給で問題となったDIOジャパンの子会社である気仙沼コールセンターから事業を譲受け、TOUAテレマーケティング気仙沼を設立するなど、動向が注目されていた。

しかし、事業拡大に伴い運転資金が追いつかず資金繰りは逼迫、事業継続の見込みが立たず今回の措置となった。今後は保全管理人のもと、事業譲受けの希望先の選定を進め、事業承継する方針。

東京商工リサーチによると、負債総額は約4億3900万円。

なお、グループの持株会社であるTOUAホールディングスと、TOUAデジタルマーケティングもTOUAに連鎖し、7月4日東京地裁に破産を申請、同日破産開始決定を受けた。破産管財人には、TOUAと同じく伊藤尚弁護士が選任された。両社の負債は、現在調査中。