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「芳林堂書店」「コミックプラザ」を展開の芳林堂書店、破産手続き開始決定

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芳林堂書店は2月26日、東京地裁へ破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。
破産管財人には安藤真一弁護士(みつば総合法律事務所)が選任された。

芳林堂書店は老舗の書店運営業者で、都心部や埼玉県内を中心に10店舗の書店を運営していた。平成4年8月期には売上高約70億円をあげていたが、読書離れやインターネットの普及、電子書籍の台頭から業績が落ち込んだ。

大型店との競争も激化し、26年8月期は売上高が約43億5,000万円まで減少し、従前の出店費用などの金融負債も膨らみ、資金繰りが悪化していた。

このようななか、取引先である出版取次の太洋社が自主廃業に向けた準備に入ったことを発表。取次ぎの変更を模索していたが太洋社への未払い債務などの問題もあり難航し、2月初旬から新刊などが書店に入荷しない事態が発生して話題となっていた。

同社は数日前に商号をS企画に変更、書店運営については書泉へ事業譲渡することで合意しているが、詳細日程については未定。
2月26日現在、太洋社の自主廃業に向けた動きに関連した書店の休業や閉鎖は10店舗、倒産は1社となっている。

東京商工リサーチによると、負債総額は債権者約180名に対して約20億円だが、今後さらに増加する可能性がある。