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電源装置製造のユタカ電機製作所、民事再生開始決定受ける

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(株)ユタカ電機製作所は、2月18日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、23日に再生手続き開始決定を受けた。 管財人には蓑毛良和弁護士(三宅・今井・池田法律事務所)が選任された。

ユタカ電機製作所は、1946年に創業した電源装置・電子部品の開発・設計・製造業者で、当初は電磁鉄芯加工が主力であったが、その後、小型トランス製造、定電圧トランス量産、スイッチング電源・無停電電源装置・ハイブリッドIC・高周波トランス製造などで事業領域を拡大させた。
特許も多数取得しており、電源分野、特に小型化技術は大手企業に引けを取らない高度な技術力を有し、ピーク時の2001年3月期の年売上高は約128億5700万円を計上していた。

しかしながら、近年は景気低迷の影響などからエンドユーザーの設備投資が減退し、2014年3月期の年売上高は約55億100万円に減少。さらに円安などの影響から材料費の高騰も受け、2015年1月下旬から役員の辞任が相次いだ。また、2月18日までに、旧経営陣がかつて兼務していたグラス・ワン・テクノロジー(株)が事業を停止し、今後の動向が注目されていたが、再生手続き開始決定を受けるに至った。

なお、会社側は従来通りの取引条件を継続することを条件に、通常の商取引債権は全額弁済する方針であり、今後も通常営業を継続する。スポンサー選定を行いながら再生手続きを進める方針だ。