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まる川漁業(株)など3社、破産手続き開始決定
まる川漁業(株)と、協同で船団を組んでいた丸福漁業(株)の2社は、10月31日付で長崎地裁より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は、まる川漁業(株)が福田浩久弁護士(福田・木下総合法律事務所)。丸福漁業(株)が國弘達夫弁護士(國弘法律事務所)。
また、悠久漁業生産組合も10月30日付で佐賀地裁唐津支部より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は、中川正幸弁護士(稲津高大法律事務所)が選任されている。
まる川漁業(株)は、昭和9年に創業。五島や壱岐沖を漁場として、アジ・サバなどを中心とする、まき網漁業を手がけており、平成12年6月期には年売上高約19億円を計上していた。しかし、その後は漁獲不振や価格の低迷などにより、業績は低迷していた。船舶建造による多額の負債も抱えており、資金繰り改善の目途が立たず、債務超過に陥り、今回の措置となった。
帝国データバンクによると、負債は、まる川漁業(株)が債権者約132名に対し約44億9600万円、丸福漁業(株)が債権者約136名に対し約34億5800万円、悠久漁業生産組合が債権者約90名に対し約13億7800万円、3社合計で約93億3200万円。