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「湯の杜 ホテル志戸平」運営のHKコーポレーション、負債約35億円で特別清算開始決定

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岩手県花巻の「湯の杜 ホテル志戸平」の運営を行っていたHKコーポレーションは1月9日、盛岡地裁より特別清算開始決定を受けた。
東京商工リサーチによると、負債総額は約35億6000万円。

HKコーポレーションは、1830年志戸平温泉として創業、1954年9月に法人改組した老舗の温泉旅館経営業者で、花巻温泉郷にて温泉ホテルの「湯の杜ホテル志戸平」と「游泉志だて」を運営していた。

「湯の杜ホテル志戸平」は客室171室で、宿泊や入浴のほか、大規模な宴会や会合、婚礼や法事などのサービスにも対応し、2003年3月期には約37億2600万円の年収入高を計上していた。

しかし、その後は減収に転じ、近年の年間売上高は25億円台に減少。さらに、2018年3月期の大幅赤字で債務超過に陥っていた。

2009年頃から取引金融機関に支援を要請し経営再建を模索してきたが、2011年3月11日の東日本大震災で岩手県を含む東北全体への旅行客数が急激に落ち込んだ。

このため、改めて金融機関との協議を進め、2018年6月6日に新会社を設立して温泉旅館事業を承継する吸収分割を9月1日付で行い、同日付で現商号に変更。新会社へ全従業員を転籍し、11月30日開催の株主総会の決議により解散していた。

なお、「湯の杜 ホテル志戸平」「游泉 志だて」は新会社が従来通り営業を続けている。

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