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負債額約60億、「かぼちゃの馬車」等展開のスマートデイズ、民事再生法適用申請
スマートデイズは、4月9日に、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。申請代理人は、南賢一弁護士(西村あさひ法律事務所)ほか。監督委員には、清水裕介弁護士(ひいらぎ総合法律事務所)が選任された。
東京商工リサーチ及び、帝国データバンクによると負債総額は、債権者911名(うちシェアハウス等のオーナーは675名)に対して60億3523万円。
平成13年10月にシェアハウス事業を目的に創業、女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」や男性向けシェアハウス「ステップクラウド」を一般オーナー向けに販売し、管理運営を受託する「サブリース」の業態で展開していた。
近年はシェアハウスの入居者を対象とした人材派遣事業も開始するなど、若者支援を目的とする住まいと仕事の両面での支援事業も活発化、オーナーに対する金融機関の積極的な融資姿勢もあり、平成29年3月期の売上高は約316億9600万円を計上していた。しかし、シェアハウス供給を急速に拡大した結果、需給バランスが崩れるなどしたため入居率が低下。資金繰りに支障をきたし、サブリース事業からの撤退など大幅な業容の転換を余儀なくされるなか、30年1月には不動産オーナーに対する賃料の支払いを停止。その後、一部のオーナーが損害賠償請求訴訟の動きを見せるなか、支え切れず今回の事態に至った。