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エア・ウォーター、シンガポールの病院内装・設備施工会社2社を買収

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産業ガス2位、医療用酸素で首位のエア・ウォーター【4088】は、シンガポールにおいて病院の内装・設備施工事業を展開するGLOBALWIDE INTERNATIONAL PTE.LTD(以下、グローバルワイド インターナショナル社)及びGLOBALWIDE M&E PTE.LTD(以下、グローバルワイドM&E社)の株式をそれぞれ55%、当該2社の創業メンバーから譲り受けたと発表した。
これによりエア・ウォーターは、当該2社を医療事業分野における東南アジアでの事業拠点と位置づけ、エア・ウォーターがこれまで培ってきた国内での病院設備工事や医療サービスとのシナジー創出による事業の拡大を目指していく。

エア・ウォーターでは、2020年以降の成長の柱の一つとして海外での事業展開を視野に入れ、2016年度より東南アジア・インド・北米で重化拠点の体制作りを進め、産業ガス分野はもとより、医療や農業・食品分野などを含めた幅広い分野で、市場調査と案件の探索に着手している。

医療事業においても、国内で築いた長年にわたる「病院設備工事」「医療用ガス」「在宅医療」「医療サービス」「医療機器」の各分野での強みを活かした海外展開を検討。輸出拡大を目指す製品や技術として、注射針、歯科材料やその鋳造器、エックス線医療機器、衛生材料、介護用入浴シャワー装置、手術室施工技術があり、特に、手術室施工とその付帯設備販売はグループ会社のエア・ウォーター防災が日本国内で高いシェアを獲得しており、海外進出戦略の柱と考えている。

こうした中、シンガポールにおいて病院の内装・設備施工事業を展開するグローバルワイド インターナショナル社及びグローバルワイドM&E社の創業メンバー(2名)から、事業拡大のために資本参加の要請を受けた。当該2社は、病院の躯体工事、デザイン・設計、内装工事をワンストップで請け負う総合力を有し、近年、日本を越えるスピードで高齢化が進むシンガポールの病院・介護施設関連の設備投資増加に伴って、高い成長を続けている。また、エア・ウォーター防災からの製品・技術・経営管理・生産管理の支援や、当該2社からの洗練されたデザイン力を導入することで、相互のさらなる事業拡大が図れること、さらには、シンガポールだけではなく近隣のASEAN諸国への拡大も視野に入れ、エア・ウォーターの医療関連事業の東南アジアでの展開拠点として活用していく。