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日本電産、米国プレス機用高速送り機メーカーを買収 

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精密小型モーター世界首位の日本電産【6594】は、米国オハイオ州に本社をおく子会社で大手プレス機メーカーである日本電産ミンスター社を通じて、米国のプレス機用高速送り機メーカーであるヴァムコ・インターナショナル社の株式100%をヴァムコ社株主から取得したと発表した。

日本電産は、子会社である日本電産シンポを通じ、新たな事業成長領域として、プレス機の製造・販売・サービス事業をグローバルに展開しており、2012年4月に旧日本電産キョーリを吸収合併した日本電産シンポが展開する高速・高精度プレス機事業、2012年4月に買収した北米最大級の老舗総合プレス機メーカーである日本電産ミンスター、2015年8月にミンスターが買収した日本電産アリサと、世界有数のプレス機メーカーを擁し、米国、アジア(日本・中国)、欧州の世界三極に生産・販売・サービス基盤を確立している。

日本電産は本件取引を通じ、世界最高速・高精度サーボ送り装置「クォンタム(Quantum)」に代表される、ヴァムコ社が有する圧倒的な業界ブランド力、他社に比類のない高い技術力と品質、強固な顧客基盤(特に北米とアジア)を日本電産プレス機事業に取り込むことにより、同事業の基盤を更に強化することができるとしている。さらに、日本電産の持つミンスター、アリサ、キョーリ各ブランドのプレス機と、ヴァムコ社高速サーボ送り装置を組み合わせた最適なソリューションの提供が可能になるとしており、具体的には、日本電産プレス機事業は、(i)各製品・ブランドのグローバル展開、(ii)(プレス機のみならず)周辺機器を含むターンキー化・モジュール化(特にミンスターとキョーリブランドのプレス機との組み合わせ)による商品力・提案力の向上、(iii)サービスで定評あるミンスターのサービス基盤・拠点の活用によるヴァムコ製品へのサービス強化、(iv)高いサーボドライブ技術を有するヴァムコ社との協業による新製品開発、などの相乗効果が期待できる。

今回の買収は、日本電産とヴァムコ社がそれぞれ有する高い技術力とブランド力、強固な顧客基盤を相互に活かすことに加え、日本電産グループの資金力とグローバルでの高いプレゼンスを最大限活用し、顧客が最高水準の生産効率を達成できる製品とサービスを提供することを実現化することを目的としたもの。