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汚染土壌処理事業の浦郷、特別清算開始決定
浦郷は、2月14日に横浜地裁横須賀支部より特別清算開始決定を受けた。
浦郷は、2013年に、産業廃棄物、一般廃棄物の収集・運搬・処理、解体工事を手がける横須賀市内の大手企業から、同社の不採算事業で、財務圧迫要因となっていた汚染土壌処理施設「浦郷リサイクルセンター」に係る資産・負債を引き継ぐため、会社分割によって設立された。
同社は、2001年に「浦郷リサイクルセンター」を建設、同年10月には灰溶融プラント事業を稼働したが、その後は機械燃料であるコークスの価格高騰にさらされ、当初の事業計画通りには行かなかった。このため同センターは、改正土壌汚染対策法の施行を背景に将来的な市場の拡大と需要増加が見込めるとして、事業を汚染土壌処理業務にシフトした。しかし、2011年3月の東日本大震災以後は売上も減り、汚染土壌処理事業についても長期的な見通しが立たなくなったとの判断から、2013年12月に「浦郷リサイクルセンター」事業を浦郷に分割譲渡すると同時に同センターの操業を停止し、負債を圧縮するため、不動産を第三者に売却。その後、浦郷は2016年10月31日株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。
帝国データバンク及び東京商工リサーチによると、負債総額は約34億円。