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韓流情報誌出版のガム出版、破産開始決定

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ガム出版は、1月10日東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には、田中省二弁護士(銀座通り法律事務所)が選任された。

ガム出版は、平成12年の設立で、当初は企業のPR誌の製作を手がけていたが、平成15年頃からの韓流ブームを期に、韓国アイドルグループや俳優にフォーカスを当てた雑誌・書籍の出版、CD・DVDなどの販売を手がけるようになった。韓流雑誌「KBOOM」、後継の「FtoF」を発刊。ピークとなる23年12月期には、売上高約5億4000万円を計上していた。

しかし、日韓関係の悪化を背景として韓流ブームが沈静化、韓流関連の雑誌、写真集などの売上が激減した。主力雑誌であった「FtoF」も26年末に休刊を余儀なくされ、26年12月期の売上高は約1億7000万円まで落ち込んだ。また、定期購読者に対する前受金の返金処理が滞るなど資金繰りの悪化が表面化。経営立て直しのため、事務所移転など経費削減に努めたが、業績は改善せず、代表の健康問題などもあり、28年以降は実質的に営業停止状態となっていた。こうした中、28年12月20日に事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入っていた。

帝国データバンク及び東京商工リサーチによると、負債総額は約3億5220万円。