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日本写真印刷、自動車内装部品など製造のドイツ企業2社を買収 自動車市場での事業拡大へ

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産業、電子関係の特殊印刷に強みを持つ日本写真印刷【7915】は、連結子会社であるNissha Europe GmbHを通じて、欧州で主に自動車内装部品のプラスチック成形品の生産・販売を手がけるSchuster Kunststofftechnik GmbH(以下「Schuster」)および加飾フィルムの生産・販売を手がけるBack Stickers GmbH(以下「Back Stickers」)とそのグループ会社を子会社化すると発表した。

日本写真印刷が現在主力としているスマートフォンやタブレット端末などのコンシューマー・エレクトロニクスの分野では、製品需要の急激な変動や製品・サービスの低価格化が常態化しており、同社はバランス経営の観点から持続的かつ安定的に収益を確保することのできる事業基盤の確立が必要と認識。M&Aは事業ポートフォリオを組み換えるうえで有効な手段の一つであるとしてM&Aに予算枠を設けるとともに、M&Aを通じて新市場への販路獲得、垂直統合の推進、新たなコア技術の獲得を目指してきた。

自動車市場での事業拡大に向け、産業資材事業では、顧客ニーズに合わせた製品ラインナップの拡充、サプライチェーンの構築を推進。今回の買収により、自動車市場にとって重要な欧州の生産拠点を獲得し、アジア、北米、中南米に加えたグローバルベースでの生産体制が整うことで、日本写真印刷の成長基盤が一層強化されると期待するもの。

今後は、SchusterおよびBack Stickersグループの有する加飾技術、生産能力、販売チャネルと、日本写真印刷のもつ加飾技術、グローバルな生産拠点網を融合することで、自動車市場向けの事業を拡大していく考え。