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三菱商事(8058)と東京電力(9501)、カタール天然ガス火力発電所を共同受注

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三菱商事(株)【8058】と東京電力(株)【9501】は、今回、中東のカタールで計画されている大規模な発電所などの建設を共同受注したと発表した。カタール電力・水公社であるKAHRAMAA社との間で25年間にわたる長期売電・水契約を締結する。受注額は3,000億円規模と見られている。

三菱商事と東京電力は、出資比率を三菱商事98.5%、東京電力1.5%とした共同出資会社K1 Energyを設立。今後、K1 Energyは、カタール発電造水会社(以下「QEWC」)、カタール国営石油会社(以下「QP」)ならびにカタール財団 (以下「QF」)と共同で事業会社の「Umm Al Houl Power」を設立し、KAHRAMAAと正式契約を締結する。出資比率は、K1 Energy30%、QEWC60%、QP5%、QF5%となる。

カタールは、埋蔵量世界3位の天然ガスの生産・輸出に支えられ、2007年~2013年で平均12.8%の実質経済成長を遂げ、今も安定的な経済成長を維持している。カタールの電力需要、造水需要も増加しており、今回のプロジェクトを通じて、三菱商事は、世界各地の電力需要・水需要の増加に対応するべく、中東も含めたグローバルな発電・造水事業の構築を図る。
また、東京電力は、収益拡大に向けた事業基盤をより一層強化し、国内外で培った技術やノウハウで海外発電事業の強化を進め、経営の立て直しを目指す方針のようだ。

2015年度上期中に、三菱商事はK1 Energyへの出資比率を引き下げ、東京電力の出資比率を最大33.3%に引き上げることを検討中だという。