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産業革新機構、ナノインプリント事業のサイヴァクスに出資
株)産業革新機構(以下「INCJ」)は、ナノインプリント事業を推進するSCIVAX(株)に対し、今後の事業推進に必要な資金として6.6億円を上限とする出資を行う。
SCIVAXに対しては、既存株主である三井住友海上キャピタル(株)、日本ベンチャーキャピタル(株)それぞれが運用するファンドも出資を行う予定。ナノインプリントとはナノサイズ のパターンが刻まれた原版を押し当てることによって樹脂表面やガラス表面などに微細なパターンを転写する技術で、大面積化が難しいとされる中、最大1メートル角を越える大面積ナノインプリント技術がSCIVAXの最大の強み。
これまで半導体関連製品の加工に使用されていたが、ディスプレイや太陽電池、カメラレンズなど様々な光学製品等への適用が期待される。
INCJはSCIVAXに対して、今後の事業推進に必要な資金を供給するとともに、社外取締役の派遣、事業開発体制の強化、さらに戦略パートナーとの提携支援などの経営サポートを行う。
■産業革新機構
旧産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法・現産業競争力強化法に基づき設立された官民ファンド。ファンドの運用金額は、総額約2兆円で、環 境エネルギーにも関連するエレクトロニクスやITの分野、バイオ・ライフサイエンス分野、水ビジネス等インフラ関連分野を重点投資分野としている。主な投 資実績としては、ジャパンディスプレイ、風力発電のゼファー、ルネサスエレクトロニクスなど合計68件・総額約7,500億円。