豊田自動織機(6201)、台湾のフォークリフト販売事業を取得

豊田自動織機(株)【6201】は、台湾・中国を中心にフォークリフトおよび工作機械の開発・生産・販売を行っているタイリフト社のフォークリフト事業を取得すると発表した。

来年春にも買収を実行する予定で、タイリフト社は、フォークリフト事業を分割し、新会社を設立させる。豊田自動織機は、その株式の55％を約90億円で取得するが、今回の買収は、出資比率を100％まで高める条件付きになっている。100%取得した場合の総額は約160億円としている。

フォークリフトの世界市場は、先進国が約6割、新興国が約4割となる中、中国など新興国では、先進国の約半分程度の価格の製品はほとんどを占めている。先進国を相手としている豊田自動織機は、さらなるグローバルでの拡販を進めるため、今回、台湾・中国を中心に事業を展開しているタイリフト社を買収することで、中・低価格車の市場に参入する狙いだ。今後、両社の販売の経験とノウハウを活かし、全世界における産業車両事業の成長を目指す。