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ローランド(7944)、MBO成立し上場廃止へ

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ローランド(株)【7944】は15日、MBOが成立したと発表した。

米系投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズが全株式を所有し、三木社長が代表を務める特別目的会社がTOBを実施していたが、議決権ベースで82.9%(普通株式18,405,485株)の応募があり、その全てを特別目的会社が取得した場合、ローランドの親会社及び主要株主である筆頭株主となる。MBO実施後の取締役は、三木氏、ローランド6名、タイヨウ1名、タイヨウが推薦する外部有識者2名になる見通し。

今回のMBOは、コア事業である電子楽器の市場低迷や、市場の変化に対する対応が遅れ、4期連続赤字となっていたローランドが抜本的な事業構造の変革を行なうためで、今後は、電子楽器分野に注力する。2月18日にローランド取締役に説明、3月5日よりデューデリジェンスが行なわれており、ローランド側の法務アドバイザーは中村・角田・松本法律事務所 、第三者算定機関としては株式会社アミダスパートナーズ。タイヨウ側の、ファイナンシャル・アドバイザーはKPMG FAS がつとめた。

また、ローランドの主要株主であり筆頭株主であった公益財団法人ローランド芸術文化振興財団は、今回のTOBに反対し、株式の売却には応じなかった。

タイヨウ・パシフィック・パートナーズ
2003年設立の米国ワシントンに拠点をおく投資ファンド。経営陣と協業し企業価値の向上をめざして、長期保有を行い友好的な手法を取ることで知られる。投資規模としては、2500億円といわれる。投資実績としては、松井証券、Jトラスト、サイバーエージェントに加え、眼科用医療機器のトプコン、プラスチック金型メーカーのニフコ、太陽電池製造装置のアルバックなどがある。タイヨウにとって、ローランドはMBOとしては初の案件となる。