第一生命(8750)の米生保買収、5800億円で決定へ

第一生命保険(株)【8750】は４日、臨時報告書を提出し、米保険プロテクティブライフ(PL.N)を買収することで合意したことを開示した。買収総額は約5,822億円（約57億ドル）。同時に2,500億円を上限とする普通株の発行登録も行った。これにより第一生命は公募増資を行い、プロテクティブライフ買収の原資にする。

第一生命は2日、米保険会社買収で交渉していることを認めた上で、買収金額のおよそ半分をエクイティファイナンス（新株発行による資金調達）を含む資金調達でまかなうことを表明していた。

第一生命はこれまでに、インドネシアの生命保険会社パニン・ライフに約40％出資するなど、成長市場で足掛かりを築いてきた。米プロテクティブライフ買収により世界最大の保険市場である米国のビジネス基盤を取り込み、人口減少と少子高齢化で縮小する日本市場以外の収益源を多様化する。