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ロート製薬、眼科病院設立事業のAlina Vision社設立に出資

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ロート製薬【4527】は、世界中の人々の「見える喜び」をサポートする活動の一環として、眼科病院設立事業のAlina Vision社設立に出資すると発表した。

Alina Vision社は“Affordable Eye Care Model”によって、新興国を中心に多くの患者を失明の危機から救ってきた社会起業家David Green氏やThe Fred Hollows Foundation等が中心となり、これまでの活動をよりスピーディーかつ広範囲で行うことを目指し設立する企業である。ロート製薬は、Alina Vision社の理念に共鳴し、その活動を支援することで、ボランティアや寄付にとどまらない、社会貢献に繋がる持続可能なビジネスモデルの普及に挑戦すると発表した。

Alina Vision社は「すべての人に質の高い眼科医療を、持続可能なビジネスモデルで提供する」為に、David Green氏(Executive Director)、Ben Midberry氏(Managing Director)、The Fred Hollows Foundation(Co-Founder)が設立した。International Agency for the Prevention of Blindness(IAPB)によると世界中には2.5億人の方に視覚障害があり、白内障は簡易的な手術で治せるにも関わらず、25.8%の人が白内障により視覚障害がある。白内障は低所得国の主な失明原因となっており、この課題の背景には、医師不足と共に旧来の高価な眼科医療が貧困によって受けられないことが、原因となっている。

“Affordable Eye Care Model”とは、高品質な医療サービスを一律に提供しながらも、同時に提供する周辺サービスを差別化することによって、それぞれの患者に合わせた価格帯(払える患者は一般価格、少し払える患者は格安価格、払えない患者は完全無料)で医療を提供できるようにするもので、収益を上げながら、完全無料患者を2割以上受け入れることができるモデルである。David Green氏はインドの「Aravind Eye Hospitals」と共にこのモデルを推進、2016年の一年で400万人もの患者を治療。今回、自らが中心となってAlina Vision社を設立することにより、同モデルを取り入れた病院の立ち上げ、既存病院への導入を加速させることで、すべての人に質の高い眼科医療を提供し、一人でも多くの人を白内障による失明の危機から助けることに取り組む。

ロート製薬は、アイケアのリーティングカンパニーとして世界中に「見える喜び」を届ける為に、これまでアジアやアフリカで無償眼科検診や白内障治療の支援などの眼科支援活動を行ってきた。しかし、手術で治せるはずの白内障が失明原因の一位という国はまだたくさん存在するのが現実で、この社会問題に継続的に取り組むには持続可能な仕組みが必要である。
ロート製薬は、単なる寄付ではなく、投資という形でAlina Vision社の設立と発展に参画し、よりスピーディーにより多くの人を助けるべく、世界中に持続可能なビジネスモデルですべての人に質の高い眼科医療の提供を目指し、今回の出資に至った。

Alina Vision社概要
商号:ALINA VISION PTE. LTD.
所在地:50 Raffles Place, #06-00 Singapore land tower, Singapore
参画企業(共同創立者):David Green氏(Executive Director)、Ben Midberry氏(Managing Director)、The Fred Hollows Foundation(Co-Founder)、ロート製薬株式会社
事業内容:病院の設立、既存病院へのコンサルティング
設立目的:すべての人に質の高い眼科医療を、持続可能なビジネスモデルで提供する
設立年月日:2017年7月7日
資本金:120万USドル=約1.27億円