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岩谷産業、阪大発ベンチャーマイクロ波化学と資本業務提携

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マイクロ波を活用した製品製造プロセスの独自開発や、従来技術では製造困難な新素材開発を行っている大阪大学発ベンチャー企業のマイクロ波化学(以下、MWCC)と産業・家庭用ガス専門商社の岩谷産業【8088】は、金属粉、金属化合物粉の新素材開発分野において資本業務提携を行うと発表した。

今後、MWCCが技術開発を担当し、岩谷産業が持つ事業基盤を生かしながら、高機能材料の事業化を目指す。

MWCCは、マイクロ波で『世の中のモノづくりを変える』ことを目標に、広範な領域でマイクロ波加熱の可能性を追求している。岩谷産業のマテリアル事業では、ミネラルサンドや各種レア・アースの取扱をしており、研究機関や他社の協力のもと新しい材料開発にも力を入れている。

ナノマテリアル分野では、マイクロ波の特性および特徴を生かした従来とは異なる特色ある機能材料の創出が可能。IoT社会の進展により、自動車の自動運転化に向けた電子機器や、家電製品・スマートフォンの小型高機能化が求められており、マイクロ波技術を用いることによりこれらの課題を解決することができる。岩谷産業が商品企画・マーケティングを担当し、MWCCが保有するマイクロ波化学プラットフォーム技術※を活用した、世の中に必要とされる次世代材料の開発を目指す。

【※マイクロ波化学プラットフォーム技術】
電子レンジにも使われている「マイクロ波」の技術を活用し、分子レベルでものづくりをデザインすることで、従来法では技術的に製造困難であった新素材の開発や、省エネ・高効率・コンパクトな製造プロセスを可能とする。化学プラントなど材料製造の現場では伝熱工程において、従来は、間接的に全体を加熱してエネルギーを伝達してきた。一方、マイクロ波は、直接、特定の分子や物資だけにエネルギーを伝達できるため、従来法と比較して、反応時間の短縮や、温度ムラがない均一な反応を、実現することができる。