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三井物産、医療画像AIプラットフォーム事業テクマトリックス社と合弁会社設立

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三井物産【8031】と、医療画像管理クラウドサービス最大手であるテクマトリックス(以下、TMX)は、TMX社によって新規設立されるNOBORI(以下、新会社)の第三者割当増資を三井物産が引き受けることに合意。TMX社は新会社へ医療システム事業を承継し、三井物産は新会社への約22億円の出資を通じて新会社株式の33.34%を取得する。

世界各地で医療に対するニーズが増加の一途をたどっている一方で、医療サービス提供者側のリソースは逼迫しており、AI等の新技術活用による課題解決が必要とされている。また、個人が長く健康でいるために、個人の健康・医療情報を管理・活用することで、それぞれの健康状態に適した良質なサービス提供への期待が高まっている。

TMX社が新会社へ承継する医療画像管理クラウドサービス事業の「NOBORI」は、こうしたさまざまな社会的ニーズに応えるもので、カバーする領域も放射線分野以外に病理・内視鏡・超音波等の多分野に広がって現在ではおり、、累積契約施設数は720を超え、画像データ量は、患者数にして延べ2,000万人分、検査数では1億検査分と、大量の画像情報を蓄積するに至っている。

会社は引続き「NOBORI」事業の拡大を図ると同時に、蓄積された画像データを基にデータプラットフォームを構築、医療の高度化に資する読影診断支援AIサービスや、医療施設と連携した個人向けサービスを開発・展開していく。

三井物産はデータを資本と捉え、ICTを活用した新しい事業をヘルスケア分野等の様々な領域で推進している。国内及び海外でのヘルスケア・ICT事業を通じて蓄積した知見とグローバルネットワークを活用して、新会社の事業展開を支援していく。さらに、「NOBORI」を通じて、医療サービスの最終需要者である個人が、医療情報によって利益を享受できる新たな事業モデルの構築を目指していく。

なお、本件は社内オープンイノベーションを目的として2014年8月より導入した新事業創出プログラム「Karugamo Works」での活動を通じて創出された案件。Karugamo Worksでは業務時間の20%を従来の担当業務以外に使い、イノベーション推進案件制度(*)を活用した新事業創出に取り組んでいる。
(*)イノベーション推進案件制度:社内で設定している投資基準、撤退基準を一部適用除外とし、長期的視点から大きな収益貢献が期待出来る、新たな事業領域への参画を支援する制度。

◆新会社概要
名称   株式会社NOBORI
所在地  東京都港区三田三丁目11番24号
設立年月日 2018年1月22日
代表者  代表取締役社長 依田 佳久
事業概要  医療画像管理クラウドサービス事業及び医療データプラットフォーム運営事業