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ベネッセHD、オンライン英会話サービス「ぐんぐん」に追加出資 資本業務提携強化

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「進研ゼミ」など通信教育最大手のベネッセホールディングス【9783】は、オンライン英会話サービスを提供するぐんぐんと2015年に資本業務提携を行い、ベネッセの子会社であるベネッセコーポレーションの学校向け事業を中心に、オンライン英会話事業を展開している。今回、ベネッセは、ぐんぐんの発行済株式を追加取得。これにより、出資比率は現状の11.8%から34.1%となる。ぐんぐんとの資本業務提携の拡大により、ベネッセコーポレーションは、 オンライン英会話事業領域のさらなる強化を図っていく。

【変革期を迎える日本の英語教育】
グローバル社会で活躍する人材育成を目指して、日本の英語教育は、これまでの「読む・聞く」力に加えて「書く・話す」力も重視するようになるなど、大きな変革期を迎えている。2020年度からの小学校5・6年生での英語教科化、2019年度からの中学校3年生を対象とする全国学力学習状況調査での英語4技能試験の導入、2020年度からの大学入学共通テストにおける英語4技能を測る外部資格検定の利用など、小・中・高すべてにおいて英語4技能の育成・指導・評価が導入される。

【資本業務提携強化の背景】
英語4技能の育成が重視される中、最も育成ニーズが高く、課題となっているのが「話す」力=「スピーキング」力といわれている。ぐんぐんは、「たくさん話す」=「アウトプットする」ことで本当に「話せる」英語を身につけるというコンセプトのもと、世界で3番目に英語人口の多いフィリピンの講師と生徒をオンラインでつなぎ、マンツーマンのオンライン英会話レッスンを提供している。ネットカフェや講師自宅からではなく、専用のコールセンターに講師を集めて授業を提供する形式をとることで、安定した通信環境の下、講師管理・情報共有を徹底し、質の高いレッスンを提供している。

このような同社の事業姿勢・コンセプトは、良質で実践的な英会話サービスを提供したいというベネッセコーポレーションの想いと一致し、現在、ベネッセコーポレーションの中学・高校向け「Online Speaking Training(オンライン・スピーキング・トレーニング) 」において、業務提携を行っている。

「ぐんぐん英会話」と日本の生徒の課題を熟知したベネッセのカリキュラムを使用することで、OSTの学校授業での実施は、2017年度で100校、受講生徒数は1万7千人を超えた。また、学校実施の一例としては、東京都教育委員会 「ICTを活用したスピーキング力向上」の取り組みとして、都立高校等指定校22校に対して、2016年度より、ぐんぐんと共同でOSTを提供している。今後は、通信教育の「進研ゼミ」などにおいてもぐんぐんと連携予定。

今回の連携強化により、ベネッセは学校現場や校外教育で、子どもたちの「実践的で使える英語力」を育成し、自分の話す英語が「伝わる実感」をもつことができるよう、サポートしていく。