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クレアHD、株式取得及び簡易株式交換により東北でラーメン店展開のアルトルイズム社を買収

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太陽光関連事業などを傘下に持つクレアホールディングス【1757】は、福島県郡山市を中心に、麺家くさび・一心亭分店・あぁ博多人情・コンドル軒の飲食店ブランドを経営しているアルトルイズムの株式を取得し、その後、クレアホールディングスを株式交換完全親会社、アルトル社を株式交換完全子会社とする株式交換を実施すると発表した。

また、本株式取得に係る資金として、ライツ・オファリングによる調達資金の資金使途を一部変更し充当すると発表した。

クレアグループでは、中核事業である建設事業の再構築と事業の多角化による経営基盤の安定化を目指し取り組んでおり、その事業の一つとして、平成28年10月より新たにコスメティック事業を開始し、コスメティック商品メーカー及び代理店等から仕入れたコスメティック商品を大規模小売販売店等に卸販売するBtoBの販売スキームにおいて、クレアグループがこれまでに機器や商材等の仕入れ・販売にて培った商社機能としての営業・物流ノウハウ等を活用し展開している。

また、本事業が継続的であり、且つ、季節変動の影響を受けにくい業界であることからも、これまで安定的な収益を確保しており、今後、本事業及びその関連事業を強化・拡大したいと考えていた。 一方、アルトル社は広告事業と飲食事業を展開・運営している。広告事業においては、売上に占める広告宣伝費の割合が非常に高いといわれているコスメティック分野を中心に、マーケットを分析し、TVCM等のマスメディアや雑誌媒体を通じクライアントのニーズに応えている。

また、飲食事業においては、「麺家くさび」等のラーメン店を東北地方及び北関東を中心に約20店舗の飲食チェーン店網を構築・拡大した実績があり、また、セントラルキッチン体制の整備等、事業体制の再構築を行うことにより採算性の改善を実現している。さらに、飲食事業をサービス業と捉え、他社を含む店舗開発や、集客・販売促進を支援する広告事業等、地域や販売の現場に根付いたサービスの展開を行い、さらなる事業基盤の充実を図っている。

クレアグループは、コスメティック事業を展開する中で、コスメティック分野の広告代理店としてアルトル社を知ることとなった。アルトル社は、以前の親会社(ジンコーポレーション)が手掛ける事業の専属広告代理店の位置付けであり、当該親会社が以前、コスメティック事業部門(現、ミュゼプラチナム)を運営していたことから、アルトル社は現在もミュゼ社との取引関係を維持し、現在もミュゼ社がアルトル社の広告事業における主要取引先となっている。クレアは、アルトル社より同社飲食事業のコンサルティングを行っており株主であったSEEDの紹介を受け、アルトル社の完全子会社化について検討してきていた。

こうした事業を展開するアルトル社をクレアの子会社とした場合、取引先からの受注拡大により今後の事業規模の拡大が見込まれる同社の広告事業、及び採算性の改善により収益を確保している同社の飲食事業がクレアグループの事業ポートフォリオに加わり、より安定した経営基盤を構築できるものと判断。また、同社の広告事業においては、コスメティック分野を中心に広告業務を行っていることから、クレアグループのコスメティック事業基盤の強化や新たな事業機会の創出につながる ことが期待されるのみならず、同社の飲食事業において、セントラルキッチン体制をベースに自社及び他社店舗の開発を行う際に、クレアグループが店舗開発工事や不動産取引に関わる等のシナジー効果も期待される。こうした事業構想をもとに、ともに事業を発展させるための連携に向けて両社で協議を重ねた結果、アルトル社がグループに加わり、シナジー効果を発揮させていくことが最善の策であるとの結論に至り、本件統合による同社の完全子会社化を行うこととなった。

今後、アルトル社において、コスメティック分野における広告事業の拡大、及びセントラルキッチン体制をベースとした飲食事業の安定化を推し進めつつ、グループの建設事業、不動産事業、コスメティック事業とのシナジーを最大限追求していくとともに、その他の事業分野や経営管理面においても、両社のノウハウ、ネットワークを含む経営資源を融合し、有効的に活用することにより、企業価値の向上を図っていく。