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米国ベインキャピタル、TOBによりADK株87.05%を取得

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米国・マサチューセッツ州ボストンに本社を置く、世界的なプライベート・エクイティ・ファンドであるBain Capital Private Equity (以下、ベインキャピタル)と広告3位のアサツー ディ・ケイ【9747】(以下、ADK)は、ベインキャピタルが公開買付けを通じてADK株の87.05%の取得に成功したと発表した。

これは2017年10月2日に発表した、ベインキャピタルによるADKの非上場化を目的とした普通株式の公開買付けの結果である。

ADKは国内第三位の広告会社であり、広範な顧客基盤を有し、従来の広告代理店としての実績に加えテレビアニメーションをはじめとするコンテンツ・ビジネスを展開してきた。
今後、ベインキャピタルとADKは国内外の広告市場の変化に対応すべく、デジタル、データ、コンテンツなど、コアとなる将来の成長分野に積極的に投資していく。

また、顧客に最適なソリューションを提供するため、領域ごとに最適なパートナーと協業・提携するオープンネットワーク型の提携戦略をとっていく。

ベインキャピタル日本代表 杉本勇次氏のコメント
「急速に変化する業界において、将来へのビジネス構築のための非上場化を目指すうえで、 本日の公 開買付けの成功は、ADK にとって重要な一歩であると考えています。十二分な評価に裏付けされた買 付け価格で応募いただいた ADK の株主の皆様にとっても、非常に望ましい結果になったと考えていま す。今後 ADK 経営陣と緊密に協力し、ADK の事業転換を加速化させるとともに、ADK の潜在力を迅速 かつ全面的に実現するうえで必要な非上場化に向けて尽力して参ります。」

ADK 代表取締役社長・グループ CEO 植野伸一氏のコメント
「顧客に対してデータに基づく最新のマーケティング・ソリューションを提供し、真の“コンシューマー・アク ティベーション・カンパニー”になるために、財務面でも戦略面でも柔軟性が必要不可欠であり、これは 非上場化によってのみ実現可能であると常々考えておりました。公開買付けが成功したことは、ADK が 成長を続けるうえで非常に重要な節目です。ベインキャピタルは当社の変革の次のステージを共に歩 む最良のパートナーであると確信しています。当社の株主の皆様のご支援に深く感謝致します。これからベインキャピタルと連携しながら事業変革に取り組んで参ります。」

買付け期限の2017年12月6日時点で、ADKの普通株式のうち36,233,119株の買付けが行われた。これは全株式の87.05%に相当し、取引完了の最低取得条件であった20,785,200株(50.1%)を満たしたことを意味する。公開買付け届出書にある通り、買付けに応募したADK株主には、本件取引完了が見込まれる12月13日以降をもって1株当たり3660円が支払われる。ベインキャピタルは日本市場に対する深い知識と広範なネットワークに裏打ちされた日本における大きなプレゼンスを有しており、MacromillやBELLSYSTEM24といった企業向けサービスを提供するビジネスの国内およびグローバルな展開を支援してきた実績がある。ベインキャピタルは、ビジネス・オペレーション改善の戦略実施におけるノウハウを提供することで、企業の良きパートナーとなっていく。

◆アサツー ディ・ケイ(ADK)について
株式会社アサツー ディ・ケイ(https://www.adk.jp)は、売上規模で日本国内3位の総合広告会社。海外にも独自のネットワークを有し、国内外の企業に対し、「消費者を動かす」マーケティング・プランを策定・提供している。1956年に稲垣正夫が「旭通信社」を創業し、雑誌広告を中心に急速な成長をとげ、1999年に第一企画と合併して現在のアサツー ディ・ケイとなった。従来の広告ビジネスのほか、テレ ビアニメーションなどコンテンツ・ビジネスに強みを有し、番組の企画・制作に携わるほか、キャラクターを活用したマーケティングや、近年は海外における配信ビジネスにも注力している。

ベインキャピタルについて
ベインキャピタル(https://www.baincapitalprivateequity.com/)は、経営のパートナーとして事業のバリューアップ支援に注力する世界最大級の投資会社であり、総額750億ドル以上に上る数種類のファンドを運用している。ミット・ロムニーを中心としたメンバーによる1984年の創業以来、さまざまな業種にわたり、世界中で300社以上のプライベートエクイティ投資や追加的投資を行っており、事業会社・経営コンサルティング会社・投資銀行・弁護士など様々なバックグラウンドを持つ約400名の専門家チームが企業への新規投資や既存投資先の経営支援に従事している。ベインキャピタルは、本社をボストンに置き、東京、香港、上海、ムンバイ、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン、ミュンヘン等に拠点を有している。