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ユーグレナ、バイオジェット燃料によるフライト実現に向けORC社と提携

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微細藻ミドリムシを活用した機能性食品、化粧品を販売し、バイオジェット燃料の研究開発に注力しているユーグレナ【2931】は、長崎県の国内定期航空運送事業会社のオリエンタルエアブリッジ(以下、ORC社)と資本業務提携を実施すると発表した。

ユーグレナ社は、2015年12月1日付で、横浜市、千代田化工建設、伊藤忠エネクス、いすゞ自動車、全日本空輸の協力のもと、2020年に向けた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画の始動を発表し、2020年までのバイオジェット燃料による有償フライトを実現することを目標の一つとしている。2017年6月1日からはバイオジェット・ディーゼル燃料実証プラント(以下、「本実証プラント」、図1参照)の建設工事を開始し、2018年10月31日の本実証プラントの完成、2019年前半からの本実証プラントの稼働を予定している。

ORC社は、長崎空港を拠点として、長崎県内の離島(壱岐、五島福江、対馬)と九州(長崎、福岡)を結ぶ航空路線を運航。また2017年10月29日から福岡・宮崎間で新規路線の運航を開始したほか、福岡・五島福江間路線においても増便を行った。現在運航している各路線では全日本空輸との間でコードシェア(共同運航)を行っている。

今回の資本業務提携において、ユーグレナ社はORC社が実施する第三者割当増資を引き受け、持ち分割合4.7%を取得し、第三位株主になる予定。

今後ユーグレナ社とORC社は、バイオジェット燃料によるフライトの実現に向けて協力していくとともに、双方のブランドや商品・サービスのプロモーション、およびORC社が就航する長崎県離島地域の振興に向けて協力していく。なお、ORC社は新規路線運航開始に際し、全日本空輸より整備業務をはじめとした各種協力を受けている。

また、ユーグレナ社では、バイオジェット燃料の供給ノウハウおよび利用実績の獲得、ORC社顧客やORC社運航地域に対するユーグレナ社ブランド・商品の浸透、ならびに航空事業に対する知見の獲得を目指し、ORC社は、バイオジェット燃料フライトの実現によるブランドイメージの向上、ユーグレナ社によるORC社運航便およびORC社運航地域のプロモーションへの協力、ならびにユーグレナ社が食品用微細藻類ユーグレナの生産拠点を置く沖縄県八重山地域において培ってきた離島地域振興に関するノウハウの活用などを行っていく。