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フェニックスバイオ、カナダのヒト肝細胞キメラマウスを用いた受託試験サービス企業を買収

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人間と同じ肝機能持つマウスを使った薬効試験受託主体のフェニックスバイオ【6190】は、ヒト肝細胞キメラマウス(KMTマウス)を用いた受託試験サービス のKMT Hepatech,Inc.(以下、KMT社)の株式を取得し、子会社化すると発表した。
取得価格は、550万カナダドル、日本円にして約4億8000万円。

今後、KMT社の株主総会での承認及びその他法的手続きの完了を条件に、KMT社を存続会社とし、フェニックスバイオのカナダに設立する買収目的会社(以下、SPC)を消滅会社とする逆三角合併を行い、KMT社はフェニックスバイオの完全子会社となる予定。

KMT社は、2001年にカナダ アルバータ大学からスピンオフし設立された企業であり、フェニックスバイオと同様にuPAマウス(フェニックスバイオは現在cDNA-uPAマウスを使用)とSCIDマウスをホスト動物とするヒト肝細胞キメラマウス(同社製品名:the KMT Mouse)を用いて、National Institutes of Health(アメリカ国立衛生研究所 以下、NIH)の研究予算を活用し、 抗肝炎薬の開発を行っている製薬企業及び研究機関を始め、マラリアの研究機関などにも受託試験サービス及び販売を展開している。

また、KMT社のCEOであるDr.Norman Kneteman氏は、アルバータ大学の外科教授を兼務しており、ドクターとして肝臓移植などを実施する傍ら肝炎分野の研究を行っており、本分野の研究者として高名である。

フェニックスバイオは、KMT社の完全子会社化によって、これまでフェニックスバイオが北米地域で築いてきた販売網にKMT社の知名度を利用することで、PXBマウスのさらなる拡販を推進していく。また、同社が有する感染病の前臨床モデルに関するNIH予算枠(2017年度~2023年度)によって、北米での産学連携を強化し、研究開発を展開していく。さらには、将来的には、KMT社が有する人材、技術及び設備を基盤として北米でのPXBマウスの生産拠点の一つとして、事業拡大に活用していく。