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NTTドコモ、米国ドローンソリューション開発のプレナブ社に出資
携帯電話で国内最大手のNTTドコモ【9437】は、「ドコモ・ドローンプロジェクト」の一環として、自動飛行ドローンを活用したインフラ点検に取り組むこととし、点検品質の均一化、点検作業の効率化および人身事故防止などの社会的課題解決をめざし、まずは、ドコモの無線基地局において手動操縦ドローンを用いた点検を2017年10月より導入した。鉄塔上での高所作業における落下事故へのリスク回避および死角となる場所の点検品質向上を目的とするもの。
将来的には、更なる点検品質の均一化および点検作業の効率化のため、ドローン飛行及び画像解析の自動化をめざしており、このために、ドコモの100%子会社であるNTTドコモ・ベンチャーズを通じて、米シリコンバレーにあるインフラ点検用ドローンの開発企業であるPRENAV,INC.(以下、プレナブ社)に出資を行ったと発表した。
プレナブ社は、高精度位置制御が可能なドローンソリューションを開発した企業。プレナブ社が提供しているドローンソリューションは、専用レーザー装置によるインフラ設備などの建造物の3Dモデル生成、建造物を撮影するための飛行計画作成、自動飛行ドローンによる建造物の撮影、そして撮影画像に基づくレポート作成という一連の点検作業を自動化する。プレナブ社はアメリカの鉄塔保有事業者向けに、基地局や鉄塔などの監視・点検について実証実験を行っている実績がある。
今後ドコモは、プレナブ社のドローンソリューションを活用し、自社設備の点検等にとどまらず、橋脚や発電所、石油採掘装置などの分野へ水平展開し、また、故障予測や資産管理などの分析サービスへの展開も予定しており、ドローンを活用した社会的課題解決に向けた取り組みを推進していく。