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味の素、米国の医療食品会社を約72億円で買収

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調味料国内最大手の味の素【2802】は、味の素ノースアメリカ社(以下、AJINA社)を通じて、米国の医療食品会社 Cambrooke Therapeutics, Inc.(以下、キャンブルック社)の株式を約64百万米ドル(約72億円)で取得し、完全子会社化したと発表した。

キャンブルック社は、2000年に創業、アミノ酸代謝異常患者等向けの医療食品
を開発・製造している。その他、難治る性てんかん患者向け医療食品や腎臓・肝臓疾患患者向け低たんぱく質食品等を手掛けており、欧州等の米国外でも展開している。
同社は独自素材を活用し、競合品に比べ、おいしく、かつ消化に優れた製品を開発し、過去3年は年率20%を超える高成長を遂げている。

米国のメディカルフード市場は2016年に1750百万米ドル(約1980億円)と世界最大の市場で、年間平均成長率は約10%と堅調に推移している。その中でも、特定の栄養素を体内で代謝することができない代謝異常患者向けの医療食品市場は、660百万米ドル(約750億円)と米国市場の約4割を占め、年率10%で伸長している(2017年、当社推計)。代謝異常患者は、通常の食事を取ることができず、特定の医療食品のみを毎日摂取するが、そのおいしさやバラエティーの少なさが大きな課題となっている。

味の素はこれまでメディカルフード市場向けに素材としてアミノ酸を販売してきたが、本買収により、メディカルフード市場に本格参入する。味の素のアミノ酸の栄養や生理機能に関する科学的知見、 “おいしさ設計技術”、食品アプリケーション技術をキャンブルック社の事業に適用することで、代謝異常患者へより充実した食を提供。さらに、対象疾病領域の拡大と味の素の海外販売ルートを活用した海外展開の強化により、2027年の売上高を約90百万米ドル(約100億円)、世界のアミノ酸代謝異常患者向けの医療食品市場における味の素シェアを20%へ拡大することを目指す。
また、キャンブルック社の医療食品事業の知見を、味の素の国内外の加工食品、健康ケア食品、サプリメント等の食品関連事業に導入し、高付加価値の健康・栄養関連製品の拡大も図る。

■キャンブルック社の概要
(1)会社名:Cambrooke Therapeutics, Inc.
(2)所在地:米国マサチューセッツ州
(3)設立時期:2000年
(4)代表者:CEO ハワード・ロッシング(Howard Lossing)
(5)従業員数:約50名
(6)資本金:33.1百万米ドル(約37億円)
(7)資本構成:Galen Partners V, L.P. 63.4% 他 従業員株主等
(8)事業内容:医療食品の製造・販売

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