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エムスリー、眼科医療機器販売、開業コンサルティングのジャメックスを買収

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ソニー関連会社で医療従事者向け情報サイト運営のエムスリー【2413】は、眼科医療機器の販売、開業コンサルティング等ジャメックスの全発行済株式を取得したと発表した。

エムスリーは、医療従事者専門サイト「m3.com」を運営しており、25万人以上の医師会員に対し医学関連情報を配信し、製薬業界を中心にマーケティング支援サービスや治験支援サービス等を提供している。また、日本のみならず米国、英国、フランス、中国、韓国、インドなど海外への事業展開を積極的に進めており、全世界で400万人以上の医師会員・調査パネルを有し、そのメディア力を活かした製薬会社向けマーケティング支援サービス、調査サービス、医師転職支援サービス等を展開している。さらに、2017年9月には理研の技術シーズを製品化した人工硬膜「デュラビーム®」の国内製造販売承認を取得したことに加え、心臓外科、一般外科、血管内治療を中心とする医療機器の販売およびコンサルテーションを行うコスモテック株式会社の子会社化を発表するなど先端医療分野での事業拡大を推進している。

ジャメックスは、首都圏に強みを持ち、眼科に特化した、「機器商社機能」と「コンサルタント業務」を融合した独自の眼科総合プランナーとして事業展開を推進している。高度な眼科医療知識集団として眼科機器の設置はもとより、機器の開発から眼科の開業や経営支援に至るまでの幅広いコンサルティングを行い、約500の医療機関に対し、眼科医療の総合的な提案を行っている。

本取組により、エムスリーは、第3の成長レバーである先端医療における展開領域を眼科に拡大し、また、ジャメックスが有する医療機関との取引基盤及び眼科医療機器等に関する知識・ノウハウと、エムスリーのプラットフォームを活用することにより、医療機器分野における新しいマーケティングプラットフォームの構築を加速化する。

◆シナジー効果
(1) 先端医療における領域拡大
ジャメックスは長年にわたり国内の白内障手術の普及を推進した先駆的企業であり、独占販売権を保有する治療機器(保険償還対象)を有し、先端医療の普及・展開を進めてきている。今後は、エムスリーグループのリソースを活用し、「シーズロケット事業」から生み出されるユニークな医療機器・再生医療等製品およびエムスリーグループの医療機器関連企業との連携による国内外の新しい医療機器・材料の普及・販売を、眼科領域で積極的に推進する。

(2) 開業支援
眼科領域は、診療科別の開業医の割合が全診療科の中で内科に次いで2番目に多く、眼科医全体の64%が開業医。「m3.com」には年間約4,000件程度の開業情報が集まり、エムスリーは開業したい医師に対し開業に関する情報提供やコンサルタントによる開業支援をしている。ジャメックスは開業支援に長けたコンサルタントを有し、本取組により眼科領域における開業支援を加速化する。

(3) 新しいマーケティングプラットフォームの構築
眼科領域における医療機器メーカーと医療機関とを結ぶ新しいプラットフォーム及び関連サービスを共同で構築し、他領域における展開の足掛かりとする。