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DPSのトッパン・フォームズ、IoTソリューションのMTES社と資本提携

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凸版系でデータプリントサービス(DPS)首位のトッパン・フォームズ【7862】は、エネルギーマネジメント事業、IoTサービス事業の MTES が実施する第三者割当増資の一部を引き受け、資本提携契約を行ったと発表した。

MTES社は低消費電力ながら長距離伝送できる通信方式LoRa*1を活用したIoTソリューションをエネルギーや介護の分野で提供しており、トッパンフォームズは日本国内で研究開発・製造を行うなど高い機能性や品質を持つRFID分野を中心としたIoTソリューションを提供している。そのRFID(無線通信による個体認識)技術とMTES社のLoRa技術を組み合わせ、より適応範囲の広い独自のIoTソリューションの開発を推進し、ITイノベーション事業の強化につなげる。

今回の資本提携は両社の強みを組み合わせ、製造や物流、医療・介護などさまざまな分野に適応可能なIoTソリューションの開発・提供を目的としたもの。
MTES社のLoRa技術は接続堅牢性や高いセキュリティ、最大到達距離(エリアカバレッジ)、データ量の面について特長がある。一方、トッパンフォームズは独自のアンテナ設計技術により、高品質かつ顧客の利用環境に合わせたさまざまなバリエーションのRFIDタグの開発・提供が可能。

両社のこれらの強みを活かすことで、データの取得から上位システムへのデータ連携までを高いセキュリティ環境のもとに行うことができる拡張性の高いIoTソリューションの開発・提供を推進する。そして新たなビジネス基盤を創出することで、トッパンフォームズは関連ビジネスで2020年度35億円の売り上げを目指す。

*1:LoRaとは小電力で広い範囲をカバーするLPWA(Low Power Wide Area)通信規格の一種で、国内では主に920MHz帯を用いる方式。