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物流業者のエルエスエム、事業停止し自己破産申請へ

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配送倉庫業務を手掛ける物流業者のエルエスエムと関連のLSMインターナショナルは、10月27日に事業を停止し、事後を久保以明弁護士(琉球法律事務所)ほか2名に一任、破産申請の準備に入った。

エルエスエムは、1988年10月に北河内急達運輸の運送部門の一部を分離独立して設立。商品のピッキングや梱包など物流業務ほか、配送、物流システムの構築などを手掛けていた。商品のピッキング・梱包・発送・在庫および倉庫管理を手掛けて、大手アパレル業者、コンビニエンスストア、雑貨小売業者などに営業基盤を確立。物流ソフトウエアの受託開発や倉庫管理システムなども取り扱い、大手コーヒーチェーン関連の受注が好調だった2016年9月期には年収入高約40億100万円を計上していた。

積極的な営業体制により業容拡大を図るとともに、グループ会社との連携強化に努めて拡大路線を続けていたが、運転資金の増加を借入金で賄っていたことで金融債務は増加傾向にあり、また、事業所不動産の取得や太陽光発電事業などへの多額の投資に加え、外注費増加や人件費高騰に伴い収益面は苦戦を強いられるなか、2017年9月期に入って一部で当社および関係会社の決算書において簿外債務などの疑義が生じる事態が発生。粉飾決算の疑いが発覚したことで資金調達や新規受注が難航し資金繰りが急激に悪化。7月に登記面本店を沖縄に移転させ、同県での新規顧客開拓なども行っていたものの、ここに来て先行きの見通しが立たなくなり今回の事態となった。関係会社のLSMインターナショナルも同様の事態となった。

東京商工リサーチ及び帝国データバンクによると、負債総額は2社合計で約30~32億円が見込まれるが流動的。