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資生堂、サロン向けヘアケア事業(米国)を独ヘンケル社に譲渡 

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化粧品国内大手の資生堂【4911】は、グローバルにサロン向けヘアケア事業を展開する連結子会社Zotos International Inc.(ゾートスイ ンターナショナル Inc. 以下:ゾートス社)の全株式を、ドイツで接着技術事業、ビューティーケア事業、ランドリー&ホームケア事業をグローバルに展開しているHenkel AG & Co. KGaA (以下:ヘンケル社)に、関連事業資産とともに譲渡すると発表した。
譲渡価格は、4億8500万ドル 日本円にして約550億円。

資生堂グループは中長期戦略「VISION 2020」のもと、「世界で勝てるグローバルビューティーカンパニー」をめざし、グローバルレベルでブランドポートフォリオを強化すべく、選択と集中を進めている。プロフェッショナル事業はビューティーカンパニーとしては重要であり、今後、さらにアジアに集中し、投資強化を進めていく。 このように、選択と集中という戦略のもと、北米に拠点を置き、売上の大半を北米での事業から得ているゾートス社の譲渡について、ヘンケル社と検討を進めてきた結果、同社へ譲渡することが資生堂にとっても、ゾートス社にとっても、最良の選択であるとの結論に達し、今回の譲渡に至った。

1988年に資生堂グループに加わったゾートス社は、サロン向けのヘアケア製品を、米国を中心に世界70カ国で展開しており、今なお成長を続けている。一方、ヘンケル社はドイツに本社を置く、接着技術、ランドリー&ホームケアおよびヘアを中心としたビューティーケア事業をグローバルに展開する企業で、近年、特にプロフェッショナル事業を欧州と米国において強化し拡大してきた。このような戦略を持つヘンケル社と米国を中心として確立されたプロフェッショナルブランドを持つゾートス社の事業が一体化することで、両社事業の更なる成長が期待できる。

同時に資生堂グループも本件譲渡により発生する原資を、プレステージ領域などの最重要ブランドの育成や生産体制強化に向けた投資に充当し、「VISION 2020」における後半3カ年の「成長加速の新戦略」を実行していく。