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アプリ開発のファステップス、広告代理店業子会社を譲渡
スマートフォンアプリ開発・モバイル学習ソリューションのファステップス【2338】は、連結子会社で広告代理店業のピーアール・ライフ(以下、PRL)の全株式を経営コンサルティングのドリームデベロップメントに譲渡すると発表した。
譲渡価格は、約5億5千万円。
ファステップスグループでは、手薄であった営業体制の補完や、メディア連動型のサイト開発やIT広告などのインターネットビジネスを新たな収益として展開できるように平成21年5月に株式譲受けによりPRLを連結子会社としてメディアソリューション事業を開始した。 ファステップスは、PRLに対して、金749,550千円の借入金があり、その担保として、PRL株式1530株の担保差入をしていた。平成29年7月13日付でPRLからドリームデベロップメントへ債権を譲渡した旨の債権譲渡通知書が届いた後、ドリームデベロップメントより、平成29年8月25日付で担保権を実行する旨の通知書が平成29年8月23日に届き、PRL株式を譲渡するように求めらた。ファステップスとしては、今後の資金繰りや、ファステップスグループの損益に与える影響を鑑みると、借入金の全額を支払いするよりも、PRL株式の譲渡をし、新規事業を含む他事業へ経営資源を集中した方が企業価値向上にあたることから株式譲渡をすることとした。
PRLは大手広告代理店との競争激化により、大手クライアントから失注するなど前事業年度から大幅な減収になっている。平成30年第2四半期連結会計期間においても、営業損失が膨らんでおり、今後も回復する見込みが無いことから、ファステップスグループの損失額を抑えるためにも、全株式を譲渡することが得策であると判断、今回の譲渡に至った。