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アエリア、株式交換によりコンテンツ事業のゼノバースを完全子会社化
ITサービス事業をコア事業とするアエリア【3758】は、アエリアを株式交換完全親会社、コンテンツ事業のゼノバースを株式交換完全子会社とする株式交換により完全子会社化すると発表した。
アエリアグループは、コア事業と位置付けるITサービス事業について安定した収益基盤をもち、コンテンツ事業においても、スマートフォン・タブレット等のモバイルコンテンツの開発事業及び配信・運営事業を展開している。
アエリアグループが展開しているインターネット関連事業においては、スマートフォン・タブレット端末の普及に伴い、コンテンツサービスの多様化が市場規模を拡大しており、継続的な成長を続けている。一方で、魅力的なコンテンツやアプリケーションを提供するため、サービス内容は複雑化・高度化する傾向にあるなど、開発費用や人件費等のコストが増加するだけでなく、企業間におけるユーザー獲得競争が一層激化しており、このような市場環境に対応するには、トレンドを捉え、ユーザー嗜好にマッチしたコンテンツ作りが求められる。
ゼノバースは、主にAndroidプラットフォームで北米地域を中心にモバイルゲームを配信しているMAJOR LTD.グループのゲーム事業の事業譲受のみを目的としアエリアの元取締役である乙田宗良氏が代表取締役となり外部協力者を中心とした投資家等による事業譲受に係る資本提供を基に設立された日本国内の法人。
MAJOR LTD.グループは、2014年の創業以来、急速に収益を拡大しているPCブラウザ/モバイルゲーム会社であり、高度なデータ分析を使用したマーケティングにより、ユーザーへのダウンロード数やプレイ時間を増やすことで、ゲーム中の広告表示による広告収入やゲーム内のアイテム等課金収入による収益を向上させ、競合他社と差別化している。
本株式交換は、アエリアグループにおけるコンテンツ事業の強化戦略の一環として、さらなる海外市場を見据えた事業展開のため、MAJOR LTD.グループの事業を譲り受けたゼノバースを完全子会社化することとした。
スマートフォン・タブレット等のモバイルコンテンツでの運営ノウハウ及び開発力を培ってきたアエリアグループと、北米地域を中心にモバイルゲームの配信実績をもつMAJOR LTD.グループの事業を取り込むことにより、ワールドワイドなコンテンツサービスの拡大に大きく資することになり、アエリアグループにおけるコンテンツ事業のさらなる基盤強化が期待できる。
また、平成29年4月28日に株式交換契約を締結したアリスマティックが展開する北米・ヨーロッパ地域と、MAJOR LTD.グループの事業ドメインであるカナダを中心とした北米地域との間で運営ノウハウやユーザマーケティングなどのシナジー効果を生かすことにより、海外市場におけるアエリアグループのプレゼンスが高まることも期待される。
アエリアとゼノバースとの間で、上記のシナジーを踏まえ、両社の事業を共に拡大発展させるための連携に向けた協議を重ねてきたところ、MAJOR LTD.グループのゲーム事業がアエリアグループに加わり、シナジー効果を発揮することが最善の策であると合意に至り、ゼノバースを通じた本株式交換による完全子会社化を行うこととなった。