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LIXILグループ、子会社Permasteelisaを中国のGrandland社に597億円で譲渡

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住宅設備最大手のLIXILグループ【5938】は、LIXILが保有すPermasteelisa S.p.A(以下Permasteelisa)の全株式を、中国を拠点に建築設計・建築装飾事業を展開するGrandland Holdings Group Limited(以下、Grandland社)に譲渡すると発表した。

本株式譲渡における基本譲渡価額は、4億6700万ユーロ(597億7600万円、1ユーロ=128円で換算)。株式譲渡によるPermasteelisaの非連結化に伴い、LIXILグループの2018年3月期通期の売上高は、本年5月8日公表の連結業績予想より約1700億円(業績予想の約9.2%に相当)減少し、上期では、売上高が約800億円(業績予想の約9.0%に相当)減少する見込み。

Permasteelisaは、カーテンウォールやインテリアなど建築物の内外装分野で業界をリードし、世界の主要な建築プロジェクトのエンジニアリング、プロジェクト管理、製造、施工を手がけている。国際的に活躍する著名な建築家と連携し、ロンドンのザ・シャード、カリフォルニア州クパチーノに所在するApple新本社社屋、シドニーのオペラハウス、香港の世界貿易センターなど世界に名だたる建築物を手がけてきた実績がある。

LIXILグループは、経営資源の配分を最適化し、持続可能な成長に向けた資本投入を可能とするため、事業ポートフォリオの見直しを継続的に進めており、本取引は、LIXILグループのバランスシートの改善と財務基盤の強化につながるもの。キャッシュフローの改善や債務削減とともに、キャッシュ・コンバージョン・サイクルの短期化や運転資本の効率化を通じて、財務面での強化を図り、将来に向けてより積極的な投資が可能となる。さらに、今回の決定は、LIXILの方針である事業構造の簡素化と組織の統合をさらに推進し、シナジー創出と効率化にもつながる。

建築装飾分野に注力するGrandland社は、カーテンウォール、都市開発、メカトロニクスなどを手がけており、Permasteelisaは今後親和性の高い分野において急速に成長するGrandland社の一員として事業展開が可能となる。

本取引完了後も、継続してPermasteelisaのCEOを務めるRiccardo Molloは次のようにコメントしている。
「欧州、中東、アフリカ、北米、南米、アジア太平洋など幅広い地域で業界をけん引してきた Permasteelisaと、強力な統合力と中国における強固な事業基盤をもつGrandland社が一緒になることで、カーテンウォール業界における卓越したグローバルリーダーが生まれます。 Permasteelisaは今後も事業運営上、独立性を維持しますが、非常に多くの面でGrandland社とのシナジーを発揮できると考えており、こうした機会を生かしていきます」