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双日、メキシコの太陽光発電事業社を買収 ラテンアメリカ発電量 日本企業で最大

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総合商社の双日【2768】は、メキシコ合衆国における太陽光発電所の運営を目的として、太陽光発電開発事業者であるアルテン・アメリカ社(Alten RE Developments America)の株式66.7%をアルテン社から取得したと発表した。

これにより、双日は、アルテン・アメリカ社を通じてメキシコ最大級の太陽光発電を計画する事業会社2社の株式20%を保有する。また、本件は、日本企業がメキシコで太陽光発電事業に参画する初めてのケースとなる。

アルテン・アメリカ社を通じて保有する太陽光発電事業会社2社は、2018年9月までに、メキシコのアグアスカリエンテス州で、それぞれ180MWと168MWの太陽光発電所を建設し、長期売電契約に基づいて同国の国営電力公社(以下、CFE)の100%子会社に対して、電力およびクリーン電力証書*を販売する。
* クリーン電力証書 … 一般的な売電収入とは別に、クリーン電力の発電量に応じて受け取ることができる収入の裏付けとなる証書。

メキシコでは、一連の電力セクター改革により、2016年に発電事業が民間へ開放された。同国は、太陽光電源の導入については後発だが、一方で、世界でもトップクラスの太陽光資源を有している。メキシコ政府は電力セクター改革を梃に再生可能エネルギー電源の導入比率を2035年までに40%へ引き上げる方針を打ち出しており、持続的な成長が見込まれている。

双日は、既に、2015年にペルー、2017年にチリにおいて、それぞれ44MW、98MWの太陽光発電事業に参画しており、ラテンアメリカで関与する太陽光発電の総発電量は約500MWと、日本企業で最大規模となる。今後もメキシコを加えたラテン・アメリカ地域で積極的に再生可能エネルギー事業に取り組んでいく。